鎖骨下筋とは?ストレッチや痛みについても理解しておきましょう

clavicle muscle 1st

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筋トレを常日頃行っていて、筋肉についてある程度詳しい人に質問です。

胸の辺りにある筋肉と言ったら何を思い浮かべますか?

恐らくほぼ全ての人が、この質問に対して「大胸筋」と答えるかと思います。もう少し筋肉に詳しい人なら小胸筋と答えるかもしれないですね。

でも実は、その大胸筋に隠れて、胸と肩をつなぐ鎖骨にある小さな筋肉の存在を知っていますか?

その名も「鎖骨下筋」。

この筋肉、もの凄く地味に存在しているにも関わらず、実は人間が他の動物と異なる動きを出来るために、大切になってくる筋肉でもあります。

今回はその鎖骨下筋について、ストレッチ方法も含めて紹介していきます。

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鎖骨下筋(さこつかきん)とは?

subclavius about

鎖骨下筋とは、体の前面にある胸骨と肩甲骨を連結する鎖骨を走行しており、ほぼ鎖骨から起始して、鎖骨に停止するという、ある意味鎖骨のための筋肉です。

その鎖骨筋の上には大胸筋が覆いかぶさっているため、外からその形を確認したり、触診したりすることは出来ない深層筋(インナーマッスル)でもあります。

筋体積も小さく、一見地味に見えますが、後ほど触れていく通り、意外に大切な働きを持つ筋肉です。

英語では”subclavius”というのが、鎖骨下筋を指し、「下の」を意味する”sub”と、「鎖骨の」を意味する”clavicle”が繋がって出来た単語になります。

鎖骨下筋の主な役割
  • 鎖骨が外方向に引っ張られるのを防ぎ、胸鎖関節(鎖骨の付け根と胸骨をつなぐ球状の関節)の安定・保護に貢献

鎖骨下筋の機能と役割(作用)例

鎖骨下筋は他の骨格筋と違い、何か大きな動作に貢献しているといった類の筋肉ではありません。

しかし、胸鎖関節を安定させて、鎖骨の機能を守っているという点においては、日常生活やスポーツにおいても、縁の下の力持ちのように大きく貢献していると言えます。

いくつか例を見てみましょう。

鎖骨下筋の作用
  • 日常生活において
    • 胸鎖関節を安定させることで、腕を伸ばしたり回したりする動きをスムーズに行える。例えば、高い所においてある物を取る際などに、この胸鎖関節の安定が重要。
  • スポーツや運動において
    • 野球やハンドボールなど、腕を大きく動かすようなスポーツにおいては、胸鎖関節と鎖骨が安定していることで、腕の可動域を広げられる。そのため、これらスポーツでも、鎖骨下筋の貢献が地味に大切と言える。

大胸筋に覆われたりと、一見もの凄く地味だが大切な、鎖骨下を走行している筋肉と覚えておきましょう。

鎖骨下筋のまとめ

筋肉データ 鎖骨下筋のまとめ
筋群 胸鎖関節安定筋
支配神経 鎖骨下筋神経(C5~C6)
起始 第1肋骨の胸骨端
停止 鎖骨下面の外側
筋体積 9㎤
PCSA(注1) 4.4㎤
筋線維長 2.0cm
速筋:遅筋 (%) NA
(注1)「生理学的筋横断面積」の略称。基本的に筋肉が発揮できる力はPCSAに比例する
【参照:プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

鎖骨下筋の知っ得情報

clavicle muscle info

鎖骨を骨折した場合の保護

鎖骨は人間が持つ骨の中でも、長くて比較的細長いこともあり、最も頻繁に骨折しやすい骨の一つでもあります。

しかし、その鎖骨の下には腕神経叢(わんしんけいそう)という、脊髄神経から頭や腕にまでつながる大切な神経や、鎖骨下血管というこれまた大切な血管が存在しています。

ここで鎖骨下筋は、万が一の時に骨折した鎖骨から、腕神経叢や鎖骨下血管を守る大切な役割を持っていたりするのです。

他の四足動物との違いを作っている

他の動物と比較して、人間を人間たらしめる一つの特徴が、その2足歩行によって自由になった上肢、つまり腕を自由に、そして広範囲に動かせるといった点です。

この鎖骨がより大きく発達し、安定していることで、肩関節が胸から離れた場所に存在でき、腕の可動域が広がっています。

逆に、四足動物で人間と同じように、人間で言えば腕に当たる前足を、自由に同じ可動域で動かせるかといったらそれは無理です。

そして、この腕を大きく動かしても胸鎖関節が外れないで、鎖骨の安定化を図っているのが、この鎖骨下筋だったりします。

つまり、人間が自由に今まで腕や手を動かして文明を発達してきたのは、鎖骨下筋の貢献もあると言えるのです。

背中と肩を丸めていると鎖骨下筋が痛みを発してしまうかも

鎖骨下筋は他の多くの骨格筋と違って、日常の動作や運動による使いすぎで、筋肉が疲労してしまったり、緊張してしまうということはまずありません。

しかし、パソコンの前で長時間背中と肩を丸めた状態でいると、鎖骨下筋もずっと収縮した状態になってしまい、筋肉の硬直が起こってしまいます。

そうすると鎖骨下筋が関連する痛みとして、肩前面の痛みや上腕の痛みなどを引き起こしてしまう可能性もあります。

鎖骨下筋を硬直させないためにも、普段から姿勢には気をつけておいた方が良いでしょう。

鎖骨下筋のストレッチ

万が一鎖骨下筋が硬くなって痛みが発生してしまう前に、鎖骨下筋のストレッチを簡単に知っておきましょう。

鎖骨下筋のストレッチ①(筋膜リリース)

subclavius stretch 1

鎖骨下筋のストレッチ(筋膜リリース)のやり方

  • 壁側を向いてテニスのボールや野球のボールなどを鎖骨の下にあてます
  • ゆっくりと鎖骨の下をなぞるように左右に動かし、軽く上下にも動かしましょう
  • 痛いところがあればそこを重点的に行います

鎖骨下筋のストレッチ②

subclavius stretch 2

鎖骨下筋のストレッチのやり方

  • 直立したら腰の後ろあたりに両手をおきましょう
  • 背中を反らしながら肩も大きく広げていきます(この時、鎖骨下筋を伸ばすことを意識しながら行うことがポイントです)
  • 鎖骨下筋がストレッチされていると感じるポイントで、少しの間維持しておきます

鎖骨下筋の筋トレについて

今まで鎖骨下筋について見てきたら分かる通り、鎖骨下筋に関しては、何かの動きを行うことに大きく関与するといったことがありません。

そのため、鎖骨下筋を筋トレで鍛えるといったことはほぼ不可能だと思います。

よって、鎖骨下筋については、特にトレーニングや筋トレといったものはせず、基本的なケアは筋膜リリースやストレッチ、そして日頃から正しい姿勢を維持するといったことを心がけておけば良いでしょう。

鎖骨下筋のストレッチにも良いかも

次の筋肉についてもどうぞ!

いかがでしたか?

意外に知らない鎖骨下筋。実は、人間にとってはとても大切な役割や存在意義があります。

普段から意識しておくことは必要ありませんが、鎖骨下筋のことを覚えておけば、あるあるネタとしても使えますね。

また、普段から姿勢が悪いという人は、鎖骨下筋が硬くならないためにも、しっかりとストレッチなどのケアをしておくことをおすすめします。

ぴろっきーでした!

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