使える筋肉と使えない筋肉の違いとは?使えるようにするためのトレーニングのコツも紹介!

使える筋肉と使えない筋肉に違いはあるのか?この論争に終止符を打つために論理的に掘り下げていき、その本質を再定義していきます。トレーニング方法などについても触れているので確認してみましょう。

OK functional muscle 1st

スポンサーリンク

使える筋肉と使えない筋肉といった議論は昔からずっとあります。

といった類のものです。

この議論、一見的を得ているように見えますが、実際のところ使えない筋肉と使えない筋肉には違いがあるのでしょうか?

この質問を論理的に深掘りしていくと、「使える・使えない」は実は筋肉の話でないことが分かってきます。

そこで今回、「使える筋肉」と「使えない筋肉」について、その本質をあぶり出し、この論争を再定義していこうと思います。

また、後半では「使えない」を「使える」にするためのトレーニングのコツや、覚えておきたいことなども紹介していくので、興味があれば確認してください。

スポンサーリンク

使える筋肉と使えない筋肉とは?

「使える筋肉」と「使えない筋肉」という言葉をたまに聞くことがありますが、そもそもこの二つはどう違うのでしょうか?

OK usable unusable muscle

まず、結論から言ってみれば、「筋肉自体には「使える」か「使えない」などという違いはない」ということが言えます。

例えば、ジムで高重量のウェイトを利用して挙上を繰り返し、手に入れた筋肉。この筋トレと、スポーツを通してつけた筋肉を比較した場合、筋肉それ自体は同じ。

筋体積が太くなればその分「潜在的」には強い力を発揮出来るようになるし、細ければ潜在的に発揮出来る筋力というのは小さくなる。

つまり、生理学的筋横断面積(注)が同じであれば、どんな鍛え方をした筋肉であっても発揮できる最大筋力は一緒であり、筋肉それ自体は変わらないと言えます。

(注釈:PCSAと呼ばれるもの。基本的に筋肉が発揮できる潜在的な筋力はPCSAに比例する)

じゃあなぜ「使える筋肉」「使えない筋肉」と言われることがあるの?

とは言うものの、世間一般的には「使える筋肉」と「使えない筋肉」といった感じで分けることがあるのは事実。

その時に大切になってくるのが、

  • どんな場面を想定した場合なのか?
  • どんな使い方を想定した場合なのか?

という、前提を考えていくこと。

OK punch workout reasons

例えば、ストレートパンチの威力を増すためにダンベルカールで「引く力」を発揮する上腕二頭筋を鍛えて大きくしたとしても、パンチの威力を増すことにはあまり直接的な効果はない。

というのも、ストレートパンチのパワーを増すためには「押す力」の筋肉を鍛える必要があり、同じ上腕なら上腕三頭筋を鍛えるべきだから。

他にも例えば、レスリングに必要な筋肉を筋トレで鍛えたとしても、直ぐにその筋肉が持つ潜在的な筋力を、実戦で「使えるか」と言えばそうでないことが多い。

筋体積を大きくして潜在的な筋力を大きくしたとしても、その後に実戦的な動きの中で筋肉の動かし方を学んでいき、神経が筋肉を十分にコントロール出来るようにならないと、持っている筋力を有効に使っていくことが出来ない。

本来は100の潜在的な筋力があるとして、直ぐに実戦で発揮出来るのは50かもしれない。その後、実戦的なトレーニングを繰り返していくことで、少しずつその値を100に近ずけていくことになる。


つまり、「使える筋肉か?使えない筋肉か?」で本来焦点とすべきものは、筋肉それ自体ではなく、

前提とする基準や場面において、その筋肉が発揮する「筋力」を「有効に使えるか使えないか」

であると言えるのです。


「使える」のは「強い」だけが全てじゃない

筋肉について語る時、多くの場合「強さ」を中心に話が進むことがあります。

しかし、見てきたように、「使える筋肉」というのは「筋力を有効に使える」ことを指すとしたら、次のようなケースも考えられることになります。

  • 体格が大きくて筋肉量も多い「強い」とされる男性
  • 体格は小さく筋肉量も少ない、機能的には「弱い」とされる女性

この2人に階段の昇降テスト(反復的な動作)を行った結果、「弱いとされる女性が強い男性よりはるかに能力的に勝っている」という結果が出たとします。

それは何故でしょうか?

この場合、確かに持っている筋肉量は相対的に男性の方が多かったものの、階段の昇降の反復動作においては、そこまで大きな筋力は求められず、その時点でこの女性と男性のハンデはほんとどない状態。

前提となる条件がそのように整ったことで、筋肉を動かす関節の可動性や柔軟性、他にもその動作に慣れているかや持久力などにおいて、この女性の方が優れていたために、比較した男性より高い結果を出したと考えることが出来るようになるのです。

「使えない」から「筋力を有効に使える」ようにするトレーニング方法とは?

strongman functionality

普段からジムで黙々と筋トレをしていたり、スポーツジムに閉じこもって同じ動作を何度も何度も繰り返すだけの人がいます。

その様な状態から、いきなり実戦に移ったとしても、鍛えた筋肉が持つ筋力を直ぐに効率的に使っていくことは難しいと言えます。

であれば、普段からどんなトレーニングを取り入れておけば良いのでしょうか?

筋肉が持っている筋力を有効に利用していくためには、筋トレをして実戦的な練習を行っていくのがベストですが、実戦的な練習以外にも普段のトレーニングとして取り組めることは沢山あります。

ここでは実戦的な練習以外で、筋力を有効に利用していくための準備として、効果的なトレーニング方法やポイントを紹介していきます。

様々な動きを行ってコンディショニングしておく

まず、筋肉を「使える」状態にしてあげるには、運動を制限のかからない状態で行ってみるというのが効果的。

OK functional training

そのためにも、スポーツジム以外の場所でもトレーニングしてみるっていうのはおすすめな方法。

例えば子供の頃にしていた公園での遊び。

公園でうんていをしたり、逆立ち、でんぐり返し、ステップジャンプ、全力疾走、ハシゴの様なものを使って「ケンケン・パ」などを行った経験があるかと思いますが、たまにこの様な動きをトレーニングメニューに取り入れてみるのは一つ有効な方法。

ジムで育てた筋肉を、普段の筋トレとは違った動き、特に自然な形で全身運動する状況で使うことで、全体の動きの中でその筋肉を有効に使っていくことを体が覚え、いざ実戦となった時にも、力みがなくなり、自然と筋肉が持っている力を発揮しやすくなります。

他にも、普段から様々なスポーツに触れておくというのも有効な方法です。

筋トレは多関節種目(コンパウンド種目)を中心に

日常の動きや実戦的な動きの中では、一つの動作に多くの関節や筋肉が関わってくることになります。

むしろ逆に、筋トレマシンの様に、一部の筋肉だけを使って特定の動作だけをするという方が珍しい。

つまり、一般的に「使える筋肉・使えない筋肉」で議論の前提となる「実戦」において、筋力を有効に発揮したいなら、筋トレを行う際もやはり多くの関節や筋肉が同時に関わるようにした方がいい。

forced-rep-squat

そこで普段の筋トレメニューの中で中心に取り組んでおきたいのが、コンパウンド種目の筋トレ。

コンパウンド種目は多関節種目とも言われる筋トレで、一つの動作の中で2つ以上の関節が関与し、さらに多くの筋肉が同時に関与してくるもの。

例えば一般的に有効なコンパウンド種目と言えば次の通り。

一つの関節と限られた筋肉しか関与しないアイソレーション種目(単関節種目:例えばバイセップカールなど)ではなく、上記のコンパウンド種目の筋トレを中心にトレーニングしていくことで、筋トレの中でもより実戦に近い形で筋肉を強化出来、実戦で効率的に筋力を発揮していくことが可能になります。

「使えない」から「使える」に変える時に覚えておきたいこと

「使える筋肉」と「使えない筋肉」の議論から始まり、「筋力を有効に使える」ようにするためのちょっとしたトレーニング方法を見てきましたが、最後に、筋肉が持つ筋力をより効率的・有効的に使えるようにする際に覚えておきたいポイントや注意点を確認しておきましょう。

オーダーメイドのトレーニングが大切

筋力をどれだけ有効に使えるかどうかのレベルには個人差があります。

different people

体の健康状態、体力、関節の柔軟性、筋肉の大きさなど、様々な要素が合わさって、初めてその人にとって最適な筋肉の使い方が決まってきます。

つまり、一定のフォームが決まった筋トレとは違い、より機能的で使える筋力を発揮していくトレーニングでは、自分にあったオーダーメイド型のトレーニングも試していきたいってこと。

もともと柔軟性が高い人の動きを真似ようとしても、柔軟性が低い自分にとっては、その動きはベストではない。

せっかく筋トレで鍛えた筋肉を実戦の中で活かすためにも、自分の特徴や強みを見つめ直して、自分にとってベストな筋力の発揮の仕方が出来るトレーニングを探していきましょう。

焦らない・無理はしない

使える筋肉とは見てきた通り、筋肉が持つ筋力を有効に発揮出来ることであり、それは必ずしもウェイトの重さで決まるものではありません。

workout and patience

むしろ筋肉以外の要素によって大きく影響を受けることになります。

そのため、筋トレでせっかく鍛えた筋肉が、なかなか思ったような力を実戦で発揮しなくても焦らないようにし、まずは筋肉が持つ筋力発揮をじっくりと高めていくようにしましょう。

また、そのためにも一人でやろうと無理をせず、必要であればストレングスコーチなどの専門家を探して指導を仰ぐことも検討してみると良いかと思います。

まずは目標を立てることも大事

OK set a goal

目標を立てて、何のための使える筋肉を養いたいのかを決めることも大切。

むしろ最も大切で、一番最初に考えるべきことだと言えるかもしれない。

明確な目標を立てることで、初めてその競技やスポーツにおいて「使える」筋肉や筋力の使い方を検討していけるようになります。

そうすれば、後はその競技に必要な筋肉を筋トレで鍛えていって、実戦に近い形で練習をして筋力の発揮の仕方を覚えていけば良いってことになりますね。

TRXなんかはありかな〜って思う

次の筋トレ記事もおすすめ!

使える筋肉と使えない筋肉の違いとは?使えるようにするためのトレーニングのコツも紹介!のまとめ

筋肉自体は筋トレで鍛えようがスポーツで鍛えようが同じ。

使える筋肉と使えない筋肉というのは、筋肉が持つ筋力を如何に有効に発揮出来るかの議論であることが分かりました。

もしも筋トレで作った筋肉は使えないなんてことを言われても、それは間違い。気にせず筋肉を筋トレして、筋力を発揮出来るように練習して周りを見返してやりましょう!

ぴろっきーでした! 

スポンサーリンク

シェアする