ディップスや懸垂って、自重筋トレの中でも効果抜群で人気の種目ですよね?
でも、慣れてしまうと、ウエイトトレーニングのように負荷をプラス出来ないという弱点が気になり出します。結果として、数をこなすだけになって「筋肉が全然大きくならない!」なんてことも起こってきます。
でも実は、その弱点を瞬時に埋めてくれる筋トレグッズがあるのをご存じですか?
その名も「ディッピングベルト」です。
ディッピングベルトは腰に巻くだけで、ディップスや懸垂に負荷をプラスできるので、自分の体重に筋肉が慣れてしまった人は絶対に使うべき筋トレグッズです。
今回は、ディッピングベルトについて解説していこうと思います。
本来自分の体重で行うしかない筋トレ種目で背中と胸を徹底的に鍛えたいという人は、特に必見だと思いますよ!
目次
ディッピングベルトとは?
ディッピングベルトとは、ディップスや懸垂の時に使用する筋トレグッズのひとつで、ジムチェーンなどと同じように、筋トレの強度を高める事を目的に使用します。
具体的には、ベルトについているチェーンにプレートをつけて腰に巻き、自分の体重にプレートの重さを加えることで、負荷を高めていきます。

ジムチェーンも体やバーベルに巻きつけて強度をアップさせる筋トレグッズ
筋トレの効果を高めるのに便利なアイテムですが、自重でもキツいディップスや懸垂に負荷を加えるというだけあり、使用するのは主に筋トレ中級者以上の人が多いようです。
他の筋トレ用品に比べてあまりメジャーではない分、商品数もさほど多くはないようですが、フィットネスショップや通販でも購入可能です。
素材は革製のものからナイロン素材のものまであり、価格は安めのものでおおよそ2000円代からあり、高くても一万円以内で買えるものがほとんどです。
ディッピングベルトの使い方とは
基本的なディッピングベルトの使い方
まず、ディッピングベルトのチェーンがあるので、耐荷重(耐えられる最大負荷)を確認したうえで、そこに追加したい重さのプレートを通します。
プレートを通したら、腰当ての部分に自分の腰がフィットするように巻きつけ、プレートが両足の間にくるよう安定させます。
この時、いわゆる腰に巻き付けるベルトのようには装着できないので、腰に引っ掛けるようなイメージでつけるようにしてください。(フックの留め方は商品によって異なることがあるので確認しましょう)
その状態でトレーニング動作を始めます。セットが終わったら、プレートが落下しないように注意しながらベルトを外します。
どのような筋トレ種目でディッピングベルトは利用される?
ディッピングベルトは、基本的にディップスと懸垂で使用することが多いかと思います。
自分の体重に重さを加えるというものなので、懸垂の中でも、チンアップとプルアップの両方、そしてワイドグリップやナローグリップなど、懸垂のバリエーションに関係なく使用が可能です。(ただし、握力が弱くてチンアップをしている方は、まだ使用しなくていいかもしれません)。
他にも人によっては、パワーラックを利用し、ディッピングベルトを装着して負荷を大きくしたプッシュアップを行う強者もいるみたいです。

ディッピングベルトの筋トレ
ディッピングベルトを使用するタイミング
ディッピングベルトを使用するタイミングは、基本的に自重ではもの足りなくなってきたと感じてきた時です。特に筋肥大を目的とした筋トレをしている人は、10回を楽に出来るようになったらディッピングベルトを使用して、負荷を加えることをおすすめします。
懸垂に関しても、ラットプルダウンで高重量を扱って背中を鍛えることは出来ます。しかし、床に足を着けたラットプルダウンと、足が床から浮いている懸垂では細かい点で刺激が異なってくるので、全く同じとは考えないほうが良いと思います。
純粋に懸垂をするための筋肉を強化したいのであれば、懸垂にディッピングベルトを使用して負荷を増やしていく方が直接的な効果が高くなるでしょう。
ディッピングベルトの効果やメリットとは?
ディッピングベルトの効果① 背中のボリューム&サイズアップに
懸垂は、筋トレぴろっきーではベンチプレス・スクワット・デッドリフト・腕立て伏せとともにおすすめの筋トレBig5として考えているほど重要な筋トレで、背中を鍛えるのにとても効果的です。
その懸垂は、例え自重で行った場合でもハードなことが特徴ですが、ディッピングベルトを使用することで更に負荷を加え、筋肥大に必要な物理的刺激(重いウエイトによる筋肉への直接的な刺激)を強力にすることが出来ます。
懸垂によって鍛えられる広背筋、菱形筋、大円筋、僧帽筋下部の発達が進めば、背中のボリューム&サイズアップができ、逞しい背中が手に入ります。
ディッピングベルトの効果② 厚い胸板づくりに
大胸筋を鍛えるディップスも自重筋トレの中では難易度の高い種目で、数回やるだけでも難しいという人も多いかと思います。
そのため、ディップスを自重でするだけでも大胸筋の発達に効果的ですが、ディッピングベルトを使用すれば更に負荷が加わるため、より強力に大胸筋を鍛えることが出来ます。
大胸筋を鍛える筋トレは様々な種目がありますが、ディップスはフォームのポイントさえ抑えれば負荷が抜けにくく、そこへディッピングベルトを加えれば、大胸筋を思い切り刺激する事ができ、厚い胸板づくりを効率的に行うことが出来ます。
ディッピングベルトの効果③ プラトー打破にも効果的
筋トレで筋肉を発達させるには、筋肉に常に新しい刺激を与えることが必須ですが、ベンチプレスやスクワットのように、バーベルやダンベルを使う種目とは異なり、懸垂やディップスなどの自重筋トレは負荷を加えにくく、プラトーに陥りやすくなります。
自重でフォームを極めていくことも重要ですが、筋肉を発達させるには危機感を感じるような刺激が必要です。
そこで、ディッピングベルトを使用すれば、自重では与えられない負荷で筋肉を刺激できるので、プラトー打破にも効果的です。フルで出来なくても構わないので、ディッピングベルトを使用し、ネガティブ動作だけやってみるというような所からでも取り入れてみてください。
ディッピングベルトのおすすめ2つ
ディッピングベルトについて、使い方や使った方が良い効果が分かったかと思いますが、ここで、ディッピングベルトのおすすめを二つ紹介しておきます。興味があれば検討してみると良いと思いますよ。
ディッピングベルトのおすすめ①
名前:IROTEC POWER ARMOR ディッピングベルト
メーカー:IROTEC(アイロテック)
価格帯:¥5,000〜10,000
このディッピングベルトをおすすめする理由
インナー滑り止め、バックパッド付きでフィット感の高いディッピングベルトです。本革製で使用するほどに馴染みます。安く買える場合もあるようなので、初めてのディッピングベルトとしてもおすすめだと思います。
ディッピングベルトのおすすめ①
名前:Schiek ディッピングベルト(日本正規品)
メーカー:Schiek(シーク)
価格帯:¥約9,000
このディッピングベルトをおすすめする理由
28mm/50mm径のプレートを使用可能。腰部分にジェルパッドが入っていて、加重をしても体に食い込みにくく、重いプレートをぶら下げた時の痛みを軽減してくれるようです。特に重いウェイトを使わないと満足できない、筋トレ中級者以上の人なんかには良さそうですね。
ディッピングベルトを使用する際の注意点
耐荷重のチェックをする
ディッピングベルトの使い方で注意しておいて欲しいことは耐荷重です。耐荷重を守らない使い方は、破損の原因となり、最悪の場合、プレートが高い場所から落下するといったことになります。
ディプスも懸垂も、ともに動作の途中で手を放せる種目ではないので、手で止めるようなことは出来ません。必ず耐荷重をチェックして守るようにしてください。
ディッピングベルトごとに耐荷重は異なるので、使用する前にチェックするようにすることをおすすめします。
プレートのタイプについても考えておく
万が一、破損した場合のことを考えると、ディッピングベルトに付けるプレートは、アイアンプレートよりも、ゴムで保護されたラバータイプが良いと思います。また、プレートの形状は角形の場合、落下すると床への衝撃が大きく跳ねることもあるので、円形の方がおすすめだとも言えます。
一緒に確認しておくと良さそうな筋トレグッズ
- リストストラップのおすすめと使い方とは?筋トレ効果アップに有効な筋トレ用品
- ダンベルプレート/バーベルプレートについて(ラバープレートとアイアンプレート比較から中古まで)
- トレーニンググローブ/筋トレグローブのおすすめや効果とは?トレーニングウェアもこだわりを!
- 胸板の筋トレ!厚くて大きな胸を手に入れる筋トレ種目と筋トレメニューの具体例
いかがでしたか?
ディッピングベルトは、背中や胸を大きくした人には必須のアイテムという感じですね。
ディッピングベルトはジムにも置いてる場合もあるので、ジム通いをしている人は、まず試しに使ってみると良いと思います。
そして、自分専用のディッピングベルトを持てたらカッコ良さそうですね!
ぴろっきーでした!