アイシングのやり方についてご紹介します。
誰もが実践したことがあるかと思いますが、間違った方法をとってしまうと悪化させ大きなケガにも繋がってしまうって知ってましたか?
今回はそんな注意が必要なアイシングのやり方についてご紹介していきます!
アイシングのやり方を間違えてしまうと大きなケガにも繋がります。
ねんざやひねった際などの筋肉や筋を痛めた時、真っ先に思いつく対処法がアイシングではないでしょうか。
アイシングをしようと思った時、皆さんはどのような方法で患部を冷やしていますか?
冷蔵庫の製氷機の氷で冷やしますか?それともコールドスプレーで冷やしますか?今回は、そんなアイシングのやり方で正しいと言われているやり方はどのような方法なのかご紹介していきます。
もちろん痛みを感じた際に不安や疑問を少しでも感じた際は自分で判断をせず、専門医の診断を受けることが最も正しい方法ですので、そこはお忘れなく。
アイシングのやり方を正しく学ぼう!
何を使ってどう冷やしていくか。
アイシングのやり方を考えた時に重要になってくるポイントの一つが、この部分です。
アイシングはとにかく冷やせばいいという訳ではありません。
身の回りのものでどのようなものが適切なのかご紹介していきます。
そのアイシングのやり方、〇か×か!
1、氷で冷やす
氷で冷やすアイシングのやり方は【×】です。(使い方に気をつければ【〇】です)
アイシングのやり方でまず思いつくのが氷だと思います。
「アイシング」=「冷やす」と考えた時に「冷やす」=「氷」と連想されやすいので、思いつく方が多くなっているように思えます。
アイシングでも、もちろん氷は良く用いられますが、氷はそのままでは残念ながらアイシングには向きません。
なぜなら氷そのものを使用してまうと患部を冷やしすぎてしまうからです。
しかし、一定の条件を満たせば氷もアイシングに最適な道具になりますので、氷を使う時の注意点をまとめておきます。
i、取り出してから時間が経ったあとの氷を使う
一般家庭にある冷凍庫の温度はマイナス15度~20度の間で設定されています。
その為、その氷をそのまま使うと温度が低すぎてしまい凍傷のリスクが高まります。
アイシングに向いている氷の見分け方としては、全体的に濡れていてツルツルとした肌触りになった時が使用の目安になります。
冷凍庫から出したばかりで表面に霜が張り、白くてサラサラした感触の時は温度が低すぎてしまっているので使用の際は注意して下さい。
ⅱ、肌に直接つかないようにする。
肌に直接当ててしまうと肌表面の温度が急激にさがり、内部に到達する前に肌表面に痛みを感じてしまいます。
その為、氷を使用する時は厚手の布やタオル、ビニールなどを使用し、急激に冷やしすぎないようにしましょう。
ⅲ、氷水で冷やす。
水も一緒に入れて氷水にすることで温度が上がり、急激に冷やしすぎてしまうことを防げます。また氷だけのときよりも冷やしすぎず、安定した温度を保つことができるのでお勧めです。
2、コールドスプレー
コールドスプレーも実は【×】です。
薬局ではもちろんですが、最近だとコンビニでも手に入れることができるようになったコードスプレー。
使い方も簡単で持ち運びも簡単なので便利なアイテムですが、コールドスプレーもアイシングには向いていません。
コールドスプレーは、噴射すると皮膚の表面が一瞬白くなり、氷の膜がはられるほど一気に冷やされますが、すぐに冷たさが消えてしまいます。
つまりコールドスプレーは温度も低すぎる上に、持続性もない為アイシングには向きません。
3、保冷剤
保冷剤もアイシングのやり方としてよく用いられますが、実は【×】です。(コチラも使い方によっては〇です)
スーパーに無料で置いてあるので持っている方も多く、困った時に便利な保冷剤。
保冷剤は名前の通り持続性は抜群ですが、保冷剤を保管する場所は氷と同じく家庭用の冷凍庫なので温度が低すぎてしまいアイシングには向きません。
しかし、タオルでくるむなどして肌に触れる際の温度を上手く調整すれば、持続力は高いためアイシングにもご利用頂けます。
ただ、キャンプ用などの保冷剤は周りがプラスチックで囲われており、患部の設置面積が少なくなったり冷却力が強すぎるものもあるので、あまりオススメできません。
4、氷のう(アイスバッグ)
結論からお話すると、氷のうが一番アイシングに向いています。
なぜならそもそも氷のうは適切な温度で長時間温度が保たれるように設計されたアイシング用の製品だからです。
その為、しっかり使い方を守って使用すれば氷のうほど向いている製品はないと思います。
結論、使用時には二つのポイントに注意
一般的な4つの方法をご紹介しましたが、氷のうが一番おススメです。ただ、下記の2点に気を付けていれば氷や保冷剤でもご利用頂けます。
1、一定の温度が保てる冷やし方で行う
2、冷やしすぎないようにする
アイシングをする上ではこの2点はとても重要な要素になります。ではなぜこの2点に気を付ける必要があるのか、ご紹介していきます。
アイシングは何で冷やしすぎてはいけないの?
アイシングで冷やしているのは筋肉!?
ここまで冷やしすぎは良くないとご紹介してきましたが、なぜ冷やしすぎてはいけないのか、アイシングの仕組みについてもう少し詳しくご紹介していきます。
アイシングとは身体を局所的に冷やすことを言います。この時の身体とは皮膚のことではなくその下層にある筋肉のことを指します。
ここが重要なポイントです。
「冷やす=アイシング」と単純に思っている方が多いと思いますが、アイシングは筋肉を冷やす為に行う措置だと頭に入れておいて下さい。
例えば分厚いステーキを強火で焼き続けたら、中に火が通る前に外側が焦げてしまいますよね。
これと同じように強い冷気で冷やしすぎると筋肉に到達する前に外側(皮膚)が凍傷を起こしてしまうことがあるようです。
その為、筋肉に到達させるためには、最適な温度でゆっく冷やし続ける必要があるのです。
温度が低すぎると、皮膚で痛いと感じてしまい長時間冷やすことはできません。
また、短時間冷やしても皮膚が冷やされるだけで筋肉まで到達させることができず患部まで冷やすことができません。
アイシングはじっくり時間をかけて行うことで筋肉まで到達し、その効果が発揮できるのです。
アイシングはどれぐらい続ければいいの?よく聞く20分説は本当?
20分冷やす説の真偽とは!?
アイシングってどれぐらいの時間続ければいいの?
と思った時にその答えとしてよく出てくるのが、「20分程度」という目安です。
しかし、この20分という目安は実は間違いです。
実際は患部の脂肪の厚さによって必要になってくる時間が異なるのでご注意下さい。
またステーキの話になりますが、厚さ2cmのステーキと厚さ5cmのステーキがあったとします。
この時に2cmが丁度上手く焼けるまで火を入れた場合、5cmのステーキは中まで火が通っていないですよね。
これと同じように、痛めた患部の脂肪の厚さによって冷やす為に必要な時間は異なってくると言われています。
その為、患部の場所や個人差によって続けるべき時間は異なってくるそうです。
結局、どれぐらいアイシングを続ければいいの?
その目安としては冷やした箇所の感覚がなくってくるまでが正解とされています。
アイシングの注意点としては、凍傷や神経損傷が挙げられます。長時間の冷却は、凍傷の危険を伴いますので、感覚がなくなったら終了するように気を付けましょう。睡眠中は過剰な冷却を避けるため、行わないようしましょう。また、冬季など環境温が低い場合や、強風・降雨によって体温が奪われやすい環境では全身の体温低下に注意して実施するようにしましょう。
患部を軽く押しても触った感覚がなくなったらすぐに冷やすことを止めましょう。
また、その時の環境の温度にも注意し、他の箇所の体温の低下にも注意していきましょう。
アイシングはどういった時に行うべき?
最後にアイシングはどういった状況のケガの時に行うべきなのか、目安となる2つのポイントをご紹介しておきます。
運動している時だけでなく、日常生活の中で起きてしまいがちな症状でも、アイシングが効果的となる場合があります。
通勤や就業中に起きてしまうこともあるので、会社に氷のうなどを準備しておくとスムーズに対応ができるので良いかもしれません。
1、突発的な痛みを感じた時
突発的な痛みを感じた時とは、普段通りの行動や運動をしているのにも関わらず何らかの原因で急に痛みが発生した時のことです。
例えば、通勤中に足がもつれてしまい足をひねってしまったときや、階段を上っているときに筋を痛めてしまった時などがこれに該当します。
2、身体を動かした後に痛みを感じた時
身体を動かした後に痛みを感じるということは運動の後もそうですが、日常的にも起きてしまうケースがあります。
例えば、ストレッチをせずに急に激しい運動をして関節を痛めた際や、運動不足なのに信号が赤になりそうだからと急に全速力で走ってふくらはぎが張って痛くなったときなど。
特にスポーツをしている時はアドレナリンが出やすい為、すぐに症状に気づかない場合や症状の重さを勘違いしてしまう場合があるので注意しましょう。
どちらも目安ですので
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アイシングのやり方実は間違っていた!?正しいアイシングの方法まとめ
アイシングのやり方についてご紹介してきました。
今回は痛みを感じた(炎症を起こした)時のアイシングについて、ご紹介してきましたが、アイシングには疲労を回復させるという効果もあるようです。
アイシングは比較的身近な治療行為ですが、正しい方法で行わないと大きなケガに発展することもあります。
しつこいようですが、痛みが和らがなかったり、少しでも不安や疑問を感じた時に最も大切なのは、必ず自分では判断せず専門医の診察を受けるようにして下さい。
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