トランポリンエクササイズの効果を見ていくと、かなり優れた運動であることに気がつきます。筋トレとしても、遊びとしてもおすすめなトランポリンについて見ていきます。
トランポリンはエクササイズとして、その効果がかなり優れているかもしれません。
トランポリンで飛び跳ねると、体は宙に浮いた頂点で一瞬無重力を体験し、マットに降りると同時に、大きい場合だと4Gもの重力を体が受けるなるなど、普段行う地上の活動では経験出来ないことだらけ。
しかし、実はトランポリンの上でジャンプを楽しんでいる間に、体は健康に良い様々な効果をもらっています。
今回は、トランポリンが持つ優れた効果から、試してみたい5つのトランポリンエクササイズを紹介していきます。
筋トレや有酸素運動以外に、トランポリンにも取り組んでみたくなるかもしれませんよ!
トランポリンの優れた効果とは?
トランポリンの効果①カロリー消費でメタボの解消!
トランポリンを利用したエクササイズは、実はカロリー消費を行う上で、とっても利用効果の高いもの。
NASAが以前に行った、トランポリンの効果について研究した報告によると、およそ68kgの体重の人がトランポリンで飛んだり跳ねたりを30分間繰り返した場合のカロリー消費は、約210kcalに達するとされている(参照:LIVESTRONG.COM)。
実はこれ、時速6~8kmのジョギングをした場合の消費カロリーと、ほとんど変わらなかったりするんです。
結果、トランポリンはジョギングに比べて、関節やその他の体の部位への負担が少ないため、同じカロリーを消費したいなら、走るより安全に長く行えて効果が高いとされていたり。
そのため、メタボを解消したいなんて人には、体の負担を抑えながら効率的にカロリー消費を行っていけるためにおすすめ。
1回に15-20分、週に3回ぐらいを目安に、トランポリンのエクササイズを行っていくことが体重を落として健康を維持するためにも良さそうですよ。
心肺機能の強化にだってもちろん効果あり!
そして、もちろんトランポリンは体に負担が少なく長時間続けていけるということは、その分心拍数を高めた状態で長い時間運動を続けていくということになり、その結果心肺機能を強化していくといった点も挙げられます。
トランポリンの効果② リンパの流れを良くする
リンパ系は、体内の余剰な液を取り除いたり、消化吸収された後の脂質を循環器系にまで運んだり、老廃物を回収したり、そして免疫力向上に貢献するリンパ球やその他の抗体などを生産する役割を持った、リンパ液を運搬するネットワーク。
トランポリンのエクササイズは、そのリンパの流れを良くするためにとっても効果が高いとも考えられています。
というのも、心臓が自動的にポンプ作用で血流を循環させる循環器系の流れと違い、リンパの流れに関しては骨格筋の収縮がそのポンプの役割をしたり、体の動きによってリンパが流れることになる。
つまりリンパの流れは、人間の身体動作に依存していると言えるってこと。
トランポリンでのバウンド運動は、体全体を使うとてもダイナミックな全身運動であるために、リンパの流れを促進するという点については、とても大きな効果が期待出来るのです。
トランポリンはデトックス効果もあり!?
そして、トランポリンエクササイズは体の自然な解毒メカニズム、つまりデトックス作用を促す効果も高かったり。
トランポリンの上でバウンドする運動では、跳躍した時に一瞬無重力状態になり、着地して重力を再び得るという、他ではなかなか体験することが出来ない状況に体を置くことになります。(体は飛び跳ねるたびに、2度の重力変化を味わうようになる)
この目まぐるしく変わる重力の変化によって、体の中の内容物も同じように揺らされることになり、腸内が刺激され、蠕動運動(せんどううんどう)が活発になり、老廃物が外に押し出されていくのを助けるといった作用を期待出来ると言えます。
もちろん、上に挙げたリンパの流れも良くなるので、体内の老廃物を回収しやすくなり、デトックスの効果に結びついてくるってことにもなりますよ。
免疫力の向上も期待しちゃう!?
また、リンパの役割として触れた通り、リンパ系は、免疫力強化に大切な免疫担当細胞の生産にも貢献している。
ということは、トランポリンの上でダイナミックに体を動かして、リンパの働きが良くするということは、それだけ免疫力の向上にもつながってくるかもしれないってこと。
さらに、リンパは体内の損傷した細胞や異常な細胞の分裂を抑えて、健康状態を維持するといった働きも持っている。
そのことを考えると、トランポリンを行うというのは、免疫力を維持・向上させ、体を健康な状態へ導くためにも効果があるとも言えるかと思います。
女性に嬉しいセルライトの解消!
特に女性にとって嬉しいトランポリンの効果が「セルライトの解消」。
セルライトの原因というのは、諸説あるものの、その中でも有力視されている説には、
- 体内に残ってしまった老廃物や水分が、脂肪細胞の周りにくっついてしまい肥大化してしまったとする説
- リンパ液が固まってしまい、それが脂肪細胞の周りに吸着してしまうという説
という、二つのものがある。
リンパ系の循環の一つの作用が、余剰な水分を取り除くというものであり、さらにトランポリンはそのリンパ自体の循環を良くするということを考えると、まさに上に挙げたセルライトの原因を直接解消していくことに繋がる。
そして、トランポリンは脂肪燃焼の効果も高い点を考慮すると、トランポリンはセルライトを減少させたり消滅させたりするのにとても効果が高いと考えられているのです。
(参照:LIVESTRONG.COM & Domijump )
トランポリンの効果③ 筋肉と骨の強化
トランポリンの上で飛び跳ねたり、その後着地する際には、筋肉や骨に「重力」という負荷がかかるというのは既に触れた通り。
まず、筋肉は広く知られている通り、負荷が掛かることで、その力に耐えようとして成長していくことになる。
もちろん、一般的なウェイトを利用した筋トレに比べたら、筋肉の増強効果は弱いかもしれませんが、主に下半身を中心に、ちょっとした筋トレとして筋肉を増強していくことが可能。
さらに、骨も筋肉と同じように外から負荷が掛かることで、それに耐えようと密度を高くして、強く丈夫になっていきます。
トランポリンの効果④ 関節を守りながら運動を続けていける!
有酸素運動の代表格であるランニングやジョギングは、心肺機能を向上させるためにはとても効果の高いもの。
しかし、残念ながら地上で走る場合、関節、特に足首や膝へ過剰なストレスがかかってしまい、長時間行おうとすると、痛みを発生させてしまうといったデメリットがあります。
また、バーピージャンプやジャンピングスクワットなど、地上でジャンプ動作を行って負荷を掛ける下半身の筋トレ種目も、同じように関節に大きな負荷がかかってしまうことになる。
そうすると、最悪の場合は怪我につながり、運動が継続出来ないなんてことにもなりかねません。
それに対してトランポリンの場合は、関節への負担が低いため、より安全な形で長時間のエクササイズを行って心肺機能を強化したり、筋肉を強化していくことが可能になるといったメリットがあります。
トランポリンの効果⑤ 体のコーディネーション効果も高い!
トランポリンの上で飛び跳ねることはまた、身体感覚とバランス感覚の向上、そして筋肉や関節の連携強化を図っていくといった効果があると言えます。
まず、トランポリンの上で飛び跳ねるということは、その空間における自分の体の位置関係を知覚する感覚の強化につながってくる。
そして、トランポリンの上でバウンドしている間、平衡感覚(バランス感覚)をつかさどる、内耳の「前提」が自然と刺激されていくことで、体全体のバランス感覚が改善されてくるといった効果が出てくる。
さらに、トランポリンの上でバウンドを繰り返す上で、体の位置を調整したり、腕や脚、体幹などを同時に動かしていくために、多くの筋肉を細かく連携させながら使っていく能力が高まっていきます。
このように、トランポリンは体全体のコーディネーション効果が高く、トランポリンとは関係ない運動や一般的な筋トレにおける動作のパフォーマンスを安定・向上させたり、姿勢を改善していくと効果があるとも言えます。
トランポリンの効果⑥ とにかく楽しく続けられる!
もしかしたら、これがトランポリンの持つ最大の魅力にして効果かもしれませんが、トランポリンはとにかく楽しい。
おそらく、トランポリンを行ったことがある人であれば、ほとんどの人がこの点について反論はないはず。
トランポリン中は「空中に浮いている」といった浮遊感を楽しめ、さらに地上では出来ない様々動きを行えてとても刺激的。
その結果、体を動かすことが楽しくなり、エクササイズを「自分に課す」という感覚から「楽しむ」という感覚へ切り替えることが出来、運動において最も大切な「継続」を達成しやすいといったメリットがあります。
しかも、年齢を問わず大人から子供までが一緒に楽しめるので、運動ついでに家族サービスとしても良いかもしれません。
もちろんストレス解消の効果も!
そして、楽しいトランポリンのエクササイズは、ストレス解消効果もバッチリ。
トランポリンはタダでさえ楽しいのに、繰り返していくうちにエンドルフィンやドーパミンといった気分を高揚させる神経伝達物質がが放出されることになり、さらに気分が高揚してきます。
その結果、ちょっとした不安やネガティブな感情を取り除き、前向きな気持ちにさせ、ストレスを解消していくといった効果も期待出来るかと思います。
トランポリンのエクササイズ5選!
トランポリンのエクササイズ① トランポリンジョギング
このトランポリンのエクササイズは、その名前からも簡単に想像出来る通り、トランポリンの上でジョギングを行うというもの。
ただ、ジョギングといっても前進していくことはせず、その場で足踏みをするエクササイズ。
トランポリンジョギングでは、心拍数を高めて心肺機能を強化する有酸素運動としての効果、さらには不安定な場所で姿勢を保つために必要なバランス感覚の強化といった効果を期待していけることになります。
バランスを崩さないように気をつけて、テンポよく足踏みをしながら行っていきましょう。
トランポリンのエクササイズ② ベーシックジャンプ
このトランポリンのエクササイズは、トランポリンの上でただジャンプを繰り返していくという、基本的になトランポリンのエクササイズ。
トランポリンの上に乗り、後はジャンプをしていけばOKという、いたってシンプルで、トランポリンの初心者であっても気軽に始められる方法になります。
もちろん細かいことを気にせずジャンプを繰り返してもいいですが、もしもトレーニングとして取り組むなら、毎回、出来る限り同じ高さへジャンプするようにコントロールしていくと、筋肉の使い方や身体感覚の向上に役立つと思います。
トランポリンのエクササイズ③ キック・ザ・ムーン
トランポリンエクササイズの中でも基礎的な動きは簡単すぎるから、もう少し上級者向けの動きを試してみたいと思ったら、このキック・ザ・ムーンに取り組んでみると良いかも。
このエクササイズの中では、サマーソルトの動きでキックを出していきます。
心肺機能の強化、バランス感覚の向上、下半身の筋力アップ、そして柔軟性のアップに効いてきます。
トランポリンのエクササイズ④ タッチトゥズ
トランポリンに慣れてきて高くジャンプ出来るようになったら、両足を思い切り広げて、そのつま先をタッチする、タッチトゥズのエクササイズを行ってみましょう。
出来る限り思い切り高くジャンプしていき、両足を外側へ広げ(出来るだけ両脚は伸ばしていく)ていきます。
ジャンプの反動を利用して、空中で柔軟性を高めていきましょう。
トランポリンのエクササイズ⑤ 様々な技を試してみる
トランポリンのエクササイズを続けて高くジャンプすることへの恐怖が無くなり、トランポリンが楽しくなったら、よりレベルの高い技を試してみると良いかも。
ジャンプした時に体を捻って横に回転しみたり、斜に回転してみたり、その回転動作を連続で行ってみたりして、トランポリンマスターを目指していきましょう。
ただの遊びのように見えて、実は体幹の強化にかなり優れた効果を期待していけると思いますよ。
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トランポリンのエクササイズと効果|筋トレとしても遊びとしてもおすすめ!のまとめ
トランポリンの効果とおすすめなエクササイズについて見てきました。
トランポリンには、一般的に考えられているよりはるかに優れた効果があると言えます。
筋トレやランニングもいいけど、トランポリンの利用が可能なら、トランポリンを行って、体を動かしていくのも良さそうですよ!
筋トレキャンプでした!