筋トレにメンタル(精神力)は大切。必要なマインドセットを兼ね備えているかどうかが、筋トレの成果につながってきます。筋トレにメンタルが大切な理由と必要なマインドセットを確認すれば目標達成が近づくはずです。
筋トレにもメンタル(精神力)は大切です。
一般的にはどちらかというと、テクニックや栄養などの知識が重視される筋トレですが、メンタルだってその成果に大きな影響を与えます。
というよりむしろ、筋トレの成果の差をつけるのは結局のところメンタル部分だったり。
しかし、あまりメンタルの重要性に関しては語られないのが現実。誰しもできれば簡単に、肉体改造を行いたいですからね。
特に最近の筋トレやダイエット系のサービスでは、いかに「簡単に」「楽して」成果を出すかをうたい文句にしているものが多い。
でも、何も考えずに簡単に楽して結果を出せるなんていうのは、何かしら違法性のある薬などを利用しない限り難しいと言えます。それさえ、結果を得るために命を危険にさらすメンタルが必要になってきます。
今回は、あまり語られることのない、筋トレにメンタルが大切な理由と、成果を出すために必要なマインドセットをいくつか見ていこうと思います。
筋トレも最終的にはメンタル(精神力)が差を作る!
筋トレは科学的なスポーツ。そのため、論理的に効果の出るトレーニングアプローチや、栄養補給、その他回復のタイミングなど、考えなくてはいけないことが多くあります。
しかし、筋トレも最後に差を付けるものといったら、結局は「メンタル(精神力)」。つまり、筋トレに対するマインドセットが大切になってきます。
- 「最後はメンタル」
この言葉を自分の脳に焼きつけてください。メンタルの力こそが、筋トレにおいても成功と失敗を運命づける、目に見えない大切な要素なのです。
目の前に見える現実は自分の精神の産物です。つまり、今現実にある自分の体の状態や筋肉の状態は、自分のメンタルを具現化しているものとも言えるのです。
言いかえると、筋トレの結果はまさに、自分のメンタルのあり方に左右されるということ。
この目に見えない違いが、最終的には筋トレでも目に見える違いとして現れてくるのです。
筋トレで成功するために大切なメンタル・マインドセット
筋トレで目標に対して成果を出すためにも、成功するために必要なメンタルというものがあります。
以下に、筋トレで成果を出していくために大切なマインドセットをいくつか紹介していきます。
筋トレに大切なメンタル① 粘り強さ
粘り強さとはずばり「どんなことがあっても常に前に進み続けるメンタル」。どんなに難しいことに直面しても、物ともせず続けて、最後まであきらめないこと。
恐らく粘り強さは、あらゆることで大切になってきますよね?
もちろん筋トレにおいても粘り強さが成功の鍵を握るといってもいいぐらい、重要なメンタル要素になってきます。
特に筋トレはその効果を最大化するにあたり、
- 限界まで頑張る
- 継続する
この2点がとても大切になってくる。
「辛くても限界まで粘り強く頑張ること」と、「面倒臭い時でも粘り強く続けること」、これができれば、遅かれ早かれ筋トレで成果を出していくことができます。
どんなに圧倒されて、無理そうなことでも、それをどうにか解決して目標に向かって進み続ける、こんな粘り強い人間を目指したいですね。
筋トレに大切なメンタル② 謙虚さ
何事にもそうかと思いますが、筋トレにおいても謙虚であるというメンタルは、常に向上し続けるためのハングリー精神のようなもの。
よく「弱い犬ほど吠える」という諺がありますが、謙虚な人は自分に対して静かに自信があるのです。つまり、メンタル・精神的に強いマインドセットを持っているということ。
さらに、自分の強さと弱さに対しては現実的な見地から評価ができます。謙虚な人は自分の能力を過大評価も過小評価もしないのです。
謙虚さメンタルを持ち合わせることができれば、内側からモチベーションの高い人になれます。
そうすれば表向きの評価のために自分を鍛えようと思うのではなく、「真に自分のために成長し続けたい」と思えるようになり、自分の本当の欲求を満たすことにつながるのです。
この精神状態を持つことができれば、雨の日も暑い日も、粘り強く筋トレし続けるモチベーションにつながってきます。
筋トレに大切なメンタル③ ポジティブ現実主義
ポジティブでいるということは、安定したメンタルの状態を作るために大切なマインドセットの一つ。しかし、地に足をつけたポジティブさが大切。
筋トレは自分との競争。人によっては他人と競う場合もあるでしょう(ボディビルやフィジーク、その他競技のために行っている場合)。
競争しなきゃいけない世界において、いつもポジティブでいることは難しいです。
現実を直視しないだけの、超ポジティブ志向なマインドセットは失敗を招いてしまいます。そして、現実を無視し続けた結果、期待とのギャップにメンタルがやられてしまう可能性もあります。
「悪いシチュエーションや難しい状況のなかでもベストを出すようにする。しかし現実的な観測と状況に基づいた行動をともなって調整する」これがポジティブ現実主義です。
例えば筋トレを行っている中で、身体が痛みを訴えているのに、辛い状況でも筋トレを続ければ強くなれると勝手にポジティブに思ってしまい、痛みを無視して続けてしまう。
その結果、痛みが酷くなり、最悪の場合、筋トレから長期離脱を余儀なくされてしまいます。
このようなシチュエーションでは、現実を直視して引き時を知ることで、今日は思ったようにトレーニングできなくても、最終的にはそれが明日の成果につながります。
筋トレに大切なメンタル④ 自分の弱さを理解している
多くの人にとって弱さというと、強靭なメンタルとはかけ離れた状態だと思うかもしれません。
弱さとは何も物事を達成できないような、そんなサインに思われがち。しかし実際は、その弱さを理解することが、筋トレにおいてその後の成果の差につながってきます。
人は自分の弱い領域が分からなければ成長できず、そのため弱さを理解ですることは自分の心を強くしてくれます。
自分の弱さを見つめて、それを否定せず受け入れるということは、自信過剰に陥ることも思い上がることもなく、自分がどういう人間なのか、これから目標に対して何が必要なのかを常に考えさせてくれるのです。
このマインドセットなくしては、意志の固い精神状態は作れません。
つまり、弱い自分を認めた人というのは、失敗することや、他者と自分の失敗を共有することを恐れない人。
広い心のアプローチを取り入れ、新しい筋トレのアイディアを試すことを恐れません。
年齢を重ね、ゴールが高くなるにつれて、自分も変わらなければいけないということを分かっています。そしてベストを出そうと主体的に頑張る精神力が備わっているのです。
筋トレに大切なメンタル⑤ セルフスターター
メンタル的に強い人というのは、モチベーションが大きな理由となっている場合が多いかと思います。
特に内面に秘めたモチベーションが高い人ほど、その精神力も強力なものを持ち合わせていて、同時にセルフスターターな人が多い。
このセルフスターターになれるかどうかというのが、筋トレにおいても成果を出していくために大きな差を生み出していきます。
セルフスターターな人ほど、自分を限界まで追い込み、そして積極的に新しいトレーニング方法などにも取り組み、失敗と成功を繰り返しながら着実に成果を積み重ねていくのです。
また、人から指示されることもなく自分自身で目標を立て、それに対してベストな努力を続けて行きます。
仮に身体的にも環境的にも全く一緒の二人の人物がいた場合、競技で勝つのはこのセルフスターターのマインドセットを持った人。
このちょっとした違いが、最終的には筋トレにおいても成功の明暗を分けることになってきます。
筋トレに大切なメンタル⑥ 後悔しないように努力する
例えばボディビルの大会やフィジークの大会に出場して「もっと練習しておけばよかった」と後悔を感じたことがある人もいるかもしれません。
他にも、筋トレの目的が、何かの競技でのパフォーマンス向上だった場合、同じような後悔を経験した人が多いかと思います。
本番が終わった後に「もっと頑張ればよかった」と思うのはよくあること。
しかし、このメンタル状態は避けるべきです。後悔という精神状態は強力で破壊的な感情です。
普段のトレーニングから常に、「自分のゴールを成し遂げるために、自分ができることをやりきったと言えるのか?」という質問を投げかけてみましょう。
- 与えられたチャンスを大事にする
- 天災などのコントロール不可能なこと以外は意思の力でコントロールする
つまりゴールを得るためにできることは今すぐになんでもやるといった、後悔を回避するためのメンタルが大切です。
筋トレの成果を導くためのコツ
筋トレで成功するために大切なメンタルマインドセットを6つほど紹介してきましたが、最後に、それら筋トレを成功に導くマインドセットをより強化し、さらに筋トレのテクニックの向上や成果にもつながる、ちょっとしたコツを紹介します。
視覚化(イメージトレーニング)を活用してみる
何事も行動を起こす前に視覚化することで成功確率が高くなるというのは、昔から良く言われています。いわゆるイメージトレーニングというやつですね。
筋トレにおいても、このイメージトレーニングを活用することによって、筋トレで成功するために必要なメンタル強化や、実際のテクニックを向上させていくことができます。
例えば、筋トレを開始する前に、
- 自分が粘り強い人間だとイメージする
- どんなに辛いレップでも、限界まで追い込んで成功した自分をイメージする
このような視覚化は、何気ないことのように聞こえますが、その後の本番の筋トレで、なりたい自分になりやすいといった効果を生み出していきます。
他にも、普段より重いウェイトを扱った筋トレを開始する前に、
- その高重量を難なく持ち上げる自分をイメージする
- そのイメージを持ったまま息を吐きながら挙上していく
これだけで、今までの自分の限界を超えやすくなり、成功すれば、それがまたメンタルの強化にもつながってくるという好循環が生まれます。
次の筋トレ記事もおすすめ!
- 筋トレは精神を鍛える!筋肉を鍛えるだけじゃもったいない!
- 筋トレを続けるコツ10ヶ条:これ大切です。
- 筋トレのメリット17選「あまり語られない体鍛えるメリット達」
- メンタルトレーニング効果も凄い!?メンタル強化に筋トレは最適だった!
筋トレにもメンタル(精神力)は大切!必要なマインドセットを確認しましょうのまとめ
筋トレにおけるメンタルの大切さや、必要な6つのマインドセット、そしてちょっとした筋トレのコツを紹介してきました。
6つのマインドセットを振り返って、どうすれば自分のトレーニングにベストな形で取りいれられるか考えてみましょう。
自分のミッションを書きだし、それを眼の届くところに貼っておくといったことも良いかもしれません。
地道な努力は絶対に裏切ることはありません。それは筋トレでも同じです。そして、そこにはメンタルの力が関わっています。
筋トレキャンプでした!